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2013/01/03

2013年、あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 こちらのBlogspotでブログを始めてから一年経ちました。

 おかげさまで2012年を無事に元気に過ごすことができました。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 エクアドルでは、12月31日の夜12時ちょうど、新年に変わる瞬間に、
等身大の人形を、厄落としに燃やします。そのほとんどが手作りで、
古着に綿や布や紙を詰めて、顔を描きます。顔を描かずにお面をかぶせることが
ありますが、その多くは、ダメ政治家に似せたものだったりします。
最近はコレア大統領のお面もたくさん、道端で売っています。
そういえば、米国がブッシュ政権の頃は、よくブッシュ大統領に似せたものも
たくさんありました。

 今年は、パートナーのエクトルのお兄さんのうちに呼ばれ、新年を迎えました。

↑作られた人形。

↑12時に着火。ぱっと見、ほんとに人間に見えて怖い。
そして着せているものも、アクリルなどの合成繊維なので、激しいケミカル臭が。

↑そして当然のように、周囲で踊る。

311以降、いつも年末年始に思うのは、直接知っている人はいないのだけれど、
福島の人たちは今どんな思いで過ごしているだろうかということ。
もちろん、津波や地震で家や家族を失ってしまった人たちの大変さも
私の想像を絶するものなのだけれど、やはり「人災」であった
福島の原発事故のために故郷を離れてお正月を迎えなければならなかった、
そしていつ帰られるのかわからない人たちのことが一番に心に浮かぶ。
自民党政権に再びなって、原発事故の責任や後始末がまだまだ全然進んでいないのに
もう「新設」という言葉が飛び出している。それを読んだとき、ええっ?と口に
出してしまうほどびっくりした。権力とか利権とか、そういうのって、
「原発は安全ではありえない」「原子力は制御不可能」、こんな当たり前のことすら
わからなくさせてしまうのかとびっくりした。理解不能を超えて、不気味とすら思う。

 でもその一方で、その原発が利権を生むのはやっぱり需要があるからだとも思う。
最終的にそのエネルギーを使っているのは誰?家庭で使っている電気以外にも、
大きな企業が使用している電力は私たちが使っているモノを作るために使われる。
だから、結局、他の誰でもなく「わたし」が買うモノたちが回り回って、
積もり積もって、原発や鉱山開発を進めてしまっているのだと思う。
だから、今こそ、「わたし」が変わっていかないといけないんだと思う。
原始時代には戻れない、それでもできることはある、と
やっていかないといけないと思う。
あきらめず、なげやりにならず、ポジティブに引き算をする。

 そんなことを、ものすごい匂いのする炎を見ながら思った年始でした。







2 件のコメント:

  1. ポジティブに引き算、理解できます。ポジティブに根拠のない足し算をしようとする今の政治と経済界、怖い。

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    1. コメントありがとうございます!
      そうですよね。足し算ばっかりで、地球がパンクしそうです。
      でも、その原因は、政治家とか経済界の人とかに見いだすのではなくて、最終的には、あれもこれもとどうしても求めしまいがちな「わたし」だという自覚をしていこうと決意しました。今、ここでできることと言ったら、そんなことしか思い浮かびませんでした。

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