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2012/10/12

この子たちはいったい?

 ある朝、学校に行く前にごはんを食べている長女ムユを見ていたらおかしくなって、
思わず写真を撮ってしまいました。


どうということもない風景なんですが、先住民族の衣装(=学校の制服)で
お茶碗で海苔ごはん、お味噌汁、卵焼きを普通にお箸で食べているムユっていったい
何者?と思わず笑ってしまったのです。
 
 しかもこの日、ムユが所望したのは、緑茶。以前、ムユが
「ままー、あの、あまいおちゃあるでしょ?むゆ、それのみたいの」
というので、「甘いお茶?紅茶にお砂糖入れたやつ?」とレモンティーを作って
あげたことがありました。でもあまり喜ばなかったのです。たまたまこの日、
私が緑茶を飲みたくなって、出したら、
「これよー、むゆがあまいおちゃっていってたの」
「えー、これ?でも苦くない?」
「うん、でもあとであまくなるでしょ?」
確かに、上手に淹れるとお茶には甘みがありますが、まさかそのことを
「あまい」と言っているのか、こいつは?エクアドルに住んでいながら、
別に毎日緑茶飲んじゃいないのに、7歳にして、日本茶の甘みがわかる?
(しかも私はそんなに淹れるの上手じゃない…)うーむ、まさか。


 おまけで甚平を着ている次女サチャを。先日Keiboからいただいたものです。
連続おもらしの結果、とうとうきれいなずぼんがなくなり、もったいなかった
けれども、仕方ないので着せました。似合うのか似合わないのかよく
わからないけれど、なんというかぷっと笑いがこみ上げてきちゃう感じで、かわいい。

 なんか不思議。この人たちの中に日本人の血が確実流れているのを感じて、
嬉しくもあり、不思議にも感じたり。もっと大きくなったら、エクアドル人
(しかもキチュア民族)と日本人のハーフ(本当は「半分」じゃなくて、
ダブルと言いたい)というアイデンティティーに、自分は何者なのかと
悩むときがくるのかもしれない。あるいはそんなことはどうでもいいことで、
自分がかわいいかかわいくないかで悩むのかもしれない。
でも、どういう状況であっても、私たちは、ある種のカテゴリーに
属せないタイプかもしれないこの子たちに、キチュアの血も、日本の血も
恥じてほしくないと思って、日本語もキチュア語も教えているし、ごはんも
両方のを作ります。
このブログには、「キチュア文化と日本文化のおいしいところどり」と
書いてありますが、なんだって、おいしいだけじゃない。
でも、その双方の文化を知っているということが、いつかこの子たちの力に
なりますように。

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