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2012/09/24

魚穫り

 うちの貯水池に魚を放とうということで、コタカチから北へ30分ほどの
イバラ郊外にあるヤワルコチャに魚を穫りに行ってきました。ちなみに
ヤワルコチャとは、キチュア語で、「血の湖」という意味です。昔、インカと
カランキスという部族の間で、血で血を洗う争いがあったことからこの名前が
ついたのだそうです。



 以前何回か来たことがあるけれど、魚を穫るのは初めて。以前来たとき、
けっこうな人が、大きなペットボトルに入れているのを見たことがあって、
それでやってみようということになりました。「釣る」のではなく「穫る」なのは、
稚魚だから。

 ターゲットの魚の名前は、ティラピア。これは、淡水魚で、食べられる魚です。
狭い池でも飼えるということで、けっこういろんな団体が、この養殖のプロジェクトを
やっているんです。ちなみに、以前来てくれたボランティアさんのまーくんが、
日本の回転寿しで、ヒラメだったかな、タイだったかな、とにかく白身のお刺身の
もどき寿司で使われているって言ってました。お刺身をもうずっと食べてない私には
魅力的な話ではあるのですが、でも淡水魚を生で食うのって、勇気がいります。

 湖の周りには、ずらーっとティラピア料理レストランがあって(多分100軒くらい)、
どのレストランもほとんど同じような料理。適当に入って、腹ごしらえをしてから、
いざ。よくエクアドルでは見られる光景ですが、同じ場所に同じようなものを
売るお店がかたまっているのです。よく共倒れしないと思う。

 湖の岸には、葦の葉がたくさん生えているので、車で湖の周りをぐるーっと周り、
岸に近づけそうなところを探します。釣り具は、ほうきの棒に、ざるをくくり
つけたのもの。それを水に入れて、掬いあげる。

↑けっこうぬるぬるなのに、全然平気な長女ムユ。
楽しくてしょうがないみたい。

↑よりよいスポットを目指してうろうろ。


↑穫るのは簡単で、時間さえあれば、いくらでも穫れちゃう。

↑死んでるのが一匹。これはまだフルサイズではない。
大きいのだと、30cmくらいになる。

 ヤワルコチャではたくさんの水鳥を見ることができます。森の鳥たちと比べると
色合いが地味ですが、やっぱり私は見とれてしまう。




 私がちょっと離れたところで、子どもたちが魚を穫っているのを眺めていると、
なんとヤギの大群が水を飲みに現れました。そこら辺で放牧していたのでしょうか。
公園なのにいいのかな…って感じですが、その辺がエクアドルらしいです。
(っていうか、公園なのに、魚穫っちゃう私たちの方がずっとヤバい。)

 
 家に着いて、貯水池に放ったところ、しばらくは、大丈夫だったのですが、
結局全滅。うちに来るサギたちが全部食べちゃったみたいです。(パートナー
曰く、稚魚を放ってから、やたらとサギが貯水池にいたとのこと)
刺身は無理だとしても、大きくなったら焼いて食べようと思っていたのに〜。
あの湖にはあれだけの鳥がいてなお、あれだけ穫れんだから、よっぽど魚が
多いんだなー。きっとバランスがいいんですね。もちろん、それだけじゃなくて、
水質とか、水温とか、藻とか、微生物とか、そういうのも関係しているのでしょう。
人工の環境での共生は難しいデス。


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