中東、アフリカ、西ヨーロッパ、南北アメリカ大陸で何世紀にもわたって
使われて来た建築材です。
日干しレンガとは、粘土、砂、わら、動物の糞などを混ぜて、天日干ししたレンガです。
耐候性に優れ、見た目以上に頑丈です(ただ耐震性はありません)。
昔の暮らしを考えたら、まさに「その辺にある」材料でできたレンガなわけです。
厳密に言うと、アドベと違うようですが、私にはよくわからず…(汗)。
最近いらしたお客様にうかがったのですが、虫がいて、虫さされの被害が
出てているから、セメントの家にしようという動きが、ボリビアかどこかで
あるそうですが、本来ならば、糞は強度以外にも虫除けの意味もあるようです。
余談ですが、雑誌名は失念してしまいましたが、アフリカのような水の
限られた場所では尿を使った日干しレンガを作っているそうで、それは、
水で作るよりもはるかにカタイという実験結果が出ているそうです。
それもいいアイディアではありますが、でも尿も尿で、肥料に使っているし、
日干しレンガを大量に(1200個くらい)作るのに何日分の尿を貯めたらよいのか
わからないので、パートナーエクトルに速攻で却下されました。
その日干しレンガを、私たちは地下の壁、そして家の内部に使っています。
家の敷地内に、日干しレンガ作りに欠かせない粘土質の土(黒土とこちらでは
呼んでいます)があったので、そこを掘り出し、さらに、少し標高の高い
クイコチャで環境省の許可を得て採って来たわら、近所のアシエンダから
もらってきた馬の糞と水を混ぜて、型に入れて、干して使います。
↑右の小山が黒土をショベルカーで掘り出したもの。
↑乾燥させた馬糞、灰、わらを刻んだ物を混ぜて、水を加え、練る。
↑型に入れる。
↑乾燥させる。雨が降る度に急いでビニールシートをかぶせました。
↑日陰で干すと、さらに強化。
↑積み上げ。
家の内部の壁。作り棚付き。
と、こんな感じで使っています。
外壁は、ストローベールにしますが、これだとあまりにも場所を食い過ぎるので、
内部は日干しレンガにしました。
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