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2012/03/06

海と山に行ったときのこと 〜山編〜

前回は、海で、今回は山の話です。


コヒミエス(Cojimiés)から比較的近い、ペデルナレス(Pedernales)という大きな町から
内陸へ行くと、マチェ・チンドゥル(Mache Chindul)という国の保護区があります。

以前、モンピチェ(Mompiche)という場所に行ったときも、気になっていました。

マチェ・チンドゥルは、エクアドル海岸地方にある、7万ヘクタールもの熱帯雨林を
有する保護区です。標高は300〜800mで、乾季でも水分を保ち、マナビ県、
エスメラルダス県の多くの川の水源地でもあります。そして生態系の、
特に鳥類の多様なところです。

コヒミエスで、この保護区内で、細々とエコツーリズムをやっている人がいると聞いて、
そこへ行ってみたくなりました。

マチェ・チンドゥルへはペデルナレスから、マチェ、チェベ、ベチェという
コミュニティーを順々に通ってから、チンドゥルの入り口にたどり着きます。
というか、保護区はどこからも行けますが、どこでもツーリズムをやっていると
いうわけではないので、事前にどこかの旅行会社に予約をしておかないと、
簡単には行けません。
待ち合わせ場所に1時間も現れないおじさんにイライラした私たちは、
近くにあった観光案内所に行ってみたところ、
「ああ、パブリートんとこに行くの?え?来ない?でもあの人はけっこう時間に
正確だから待ってやって。それにこの辺には、他に行くところはないし。」

その産業に携わっている身としては、得てして、それまでツーリズムはおろか、
サービス業なんぞには関わったことのない人が多く、なんだかよさそうだから
やってみっぺかというタイプの地元のおじちゃんおばちゃんがほとんどで、
一生懸命でも、外から見るとちょっとこれは…ということも少なくないことを
よく知っています。でも、だからこそ、最初は客の方がサポートして、
なんとか軌道に乗るまで温かい目で見てあげないと、なかなか続かないという例を
たくさん見て来たので、ここはぐっと我慢と思いつつ、観光案内所から戻りました。

待ち合わせ場所に戻るとちょうどおじさんが到着したところでした。
「いや〜、昨日からの雨で道が悪くてさ。お客さん、ここに車置いて、馬で行こう。」
6kmを馬でか…。
でも他に行く方法がないのだから、しょうがない。うむ。
その道なりは、高級木材のチークの林とカカオ畑。両方とも、この地方の大事な
産業です。でも、双方ともに、ほぼ単一栽培で、農薬を多用するので、
環境にとっては優しくない。うむ。




パートナーは長女ムユとともに、私は次女サチャを背負いながら馬にゆられながら
1時間ちょい。



もうお尻とももが限界〜となった頃、ようやく着きました。着いてから、
平飼いの鶏を丸ごと煮たものをお昼ご飯をいただいて、どこに寝たい?と聞かれ、
…って言われてもと戸惑いながら、バナナの葉の屋根のキャビンを選びました。

それから、森の散策です。森はいつもインタグで見ているので、慣れていますが、
それでも知らない森や滝にはわくわく。「雨季だからすべるよ」と言われながらも
たどり着いた滝は、キャビンから30分もかからないところにありました。





↑かなり冷たい水だけれど、大喜びのサチャ。
でも岩に苔が生えていて、つるつるで、
でもどこにでも行きたがるサチャと一緒にいる私は気が気じゃありません。




 滝遊びしてキャビンに帰ると、今度は大雨。ここは電気が通っていないので、
携帯電話についている懐中電灯で、なんとか動けるという感じ。バナナの葉のキャビンを
選んだと書きましたが、これは正直大失敗。夜中、雨もりがひどくて、子どもたちを
雨から守るので精一杯で、とても眠れませんでした。翌日、おじさんは、
「昨日大丈夫だった?いや、だから母屋で寝た方がいいって言ったんだよ。」って、
「どこに寝る?」と聞いたのはアンタだろう!と言いたかったけれど、
あまりに悪気がないので、一緒に笑ってしまいました。

雨模様の中、馬で再び1時間。そして来るまで海岸線を通って、ペデルナレスへ。
その頃にはお天気になっていて、きれいな海がまた見えました。







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