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2012/04/08

理想のエコハウスづくり⑰ 〜恐怖の屋根〜

また前回、家づくりのことを書いてから時間が経ってしまいました。
今回から屋根です。



この屋根づくりですが、かなり、こけました。

というのも、私は、伯母がしきりに言っていた、
「年を取ったら、階段の上り下りが厳しくなる。だから平屋の方がいい」と
言っていたのをすごく覚えていて、確かに、と思い、生活スペースは
1階建ての家にしたのです。(地下倉庫はあります。)
そして、周囲に乱立している、外国人のサマーハウスのような豪邸には
したくないという気持ちもありました。

しかし、当然の結果、すごーーーく、面積のでかい家になったわけです。
平屋でも超豪邸に見えるくらいでかい。
しかも、ストローベールの壁ですから、壁が厚い。
さらに、ストローベールハウスの専門家である大岩剛一さんのアドバイスに
したがって、雨が直接壁に当たらないように、軒を長くしたのです。
よって、屋根の面積は家の面積よりはるか〜にでかい。

その辺がまったく計算できていなかったわけです。
まさに素人さ炸裂、という感じ。

材料だけで、とんでもない量になりました。

大雑把に書き出すと、
瓦:15,000枚
セメント:47俵(一俵50kg)
砂:トラック一台分
石の粉(日本語でなんていうんでしょう?):トラック一台分
網(10m):35枚
ポリカルボナート(天窓用):12枚

これを屋根に積む作業なんて、二人(エクトルとマエストロ)じゃ絶対にできない。

ということで、家族隣人知人に頼んで、ミンガでやることにしました。
前にうちでボランティアさんをしてくれていたまおちゃん一家も
来てくれることに。

セメントを作る機械(ぐるぐるまわすやつ)を借りて、
エクトルの家族、ご近所3人、エクトル出身の村の友人、
まおちゃんのだんなさん、インタグの知人などなど、ごはん作りを
手伝ってくれた女性陣も含めると、20人くらいはいたでしょうか。

↑朝まだ暗いうちに来てくれたエクトルの妹とお兄さんの奥さん。
私は肉料理は何をどうしていいのかわからないので、まかせっきり。


↑まだセメントをのせる前。木が組んであって、網が張ってある。

バケツリレーでセメントをのせて行きます。



↑どんどん暗くなる。

↑お義母さんからの差し入れ。生きている差し入れは初めて…。





屋根材以外にも、セメントを作る機械の借り賃、みんなのごはん
の材料費、などなどなど、それだけで1000ドルくらいかかりました。
でも、本当にこれを人を雇って、とやっていたら、倍くらいかかった
かもしれません。本当に助けてもらってありがたかったです。
(ちなみにこのときは、セメントをのせただけでです。でもそれだけで
いっぱいいっぱいになりました。)


また、これは別のときに、業者さんにつけてもらったのですが、
ポリカルボナートにしたのは、強いからです。ガラスの窓にした場合、
なんらかの影響で割れたりした場合、私たちの頭の上にガラスが降ってくる。
それを想像しただけで恐ろしい。
だからそうしたわけですが、今度は価格が恐ろしいことになりました。

最終的に、予算の半分以上が屋根に飛びました。

ストローベールは安いと言われています。
しかし安いのはストローベール「だけ」でした。
(というか、まだ購入していないんですけど。今まで調べた限りでは。)
もちろん、でかい以上、材料がたくさん要る分、材料費は上がるわけですが、
それにしても、この出費。

ほんと泣きたくなりました。
ほんとに建てられんのかな…。


>>続く。









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