今回から屋根です。
この屋根づくりですが、かなり、こけました。
というのも、私は、伯母がしきりに言っていた、
「年を取ったら、階段の上り下りが厳しくなる。だから平屋の方がいい」と
言っていたのをすごく覚えていて、確かに、と思い、生活スペースは
1階建ての家にしたのです。(地下倉庫はあります。)
そして、周囲に乱立している、外国人のサマーハウスのような豪邸には
したくないという気持ちもありました。
しかし、当然の結果、すごーーーく、面積のでかい家になったわけです。
平屋でも超豪邸に見えるくらいでかい。
しかも、ストローベールの壁ですから、壁が厚い。
さらに、ストローベールハウスの専門家である大岩剛一さんのアドバイスに
したがって、雨が直接壁に当たらないように、軒を長くしたのです。
よって、屋根の面積は家の面積よりはるか〜にでかい。
その辺がまったく計算できていなかったわけです。
まさに素人さ炸裂、という感じ。
材料だけで、とんでもない量になりました。
大雑把に書き出すと、
瓦:15,000枚
セメント:47俵(一俵50kg)
砂:トラック一台分
石の粉(日本語でなんていうんでしょう?):トラック一台分
網(10m):35枚
ポリカルボナート(天窓用):12枚
これを屋根に積む作業なんて、二人(エクトルとマエストロ)じゃ絶対にできない。
ということで、家族隣人知人に頼んで、ミンガでやることにしました。
前にうちでボランティアさんをしてくれていたまおちゃん一家も
来てくれることに。
セメントを作る機械(ぐるぐるまわすやつ)を借りて、
エクトルの家族、ご近所3人、エクトル出身の村の友人、
まおちゃんのだんなさん、インタグの知人などなど、ごはん作りを
手伝ってくれた女性陣も含めると、20人くらいはいたでしょうか。
↑朝まだ暗いうちに来てくれたエクトルの妹とお兄さんの奥さん。
私は肉料理は何をどうしていいのかわからないので、まかせっきり。
↑まだセメントをのせる前。木が組んであって、網が張ってある。
バケツリレーでセメントをのせて行きます。
↑どんどん暗くなる。
↑お義母さんからの差し入れ。生きている差し入れは初めて…。
屋根材以外にも、セメントを作る機械の借り賃、みんなのごはん
の材料費、などなどなど、それだけで1000ドルくらいかかりました。
でも、本当にこれを人を雇って、とやっていたら、倍くらいかかった
かもしれません。本当に助けてもらってありがたかったです。
(ちなみにこのときは、セメントをのせただけでです。でもそれだけで
いっぱいいっぱいになりました。)
また、これは別のときに、業者さんにつけてもらったのですが、
ポリカルボナートにしたのは、強いからです。ガラスの窓にした場合、
なんらかの影響で割れたりした場合、私たちの頭の上にガラスが降ってくる。
それを想像しただけで恐ろしい。
だからそうしたわけですが、今度は価格が恐ろしいことになりました。
最終的に、予算の半分以上が屋根に飛びました。
ストローベールは安いと言われています。
しかし安いのはストローベール「だけ」でした。
(というか、まだ購入していないんですけど。今まで調べた限りでは。)
もちろん、でかい以上、材料がたくさん要る分、材料費は上がるわけですが、
それにしても、この出費。
ほんと泣きたくなりました。
ほんとに建てられんのかな…。
>>続く。
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